『emaxis slim 米国株式(s&p500) 』の複利効果は「基準評価額」に現れる
決して複利効果で保有口数が増えるということではない。詳しくは以下の記事にて。
複利効果の実例
『emaxis slim 米国株式(s&p500) 』の利益は「時価評価額 − 平均取得額利益」で求められる。
つまり、利益が出る時は「時価評価額 」が「平均取得額利益」を上回っているときになる。逆に下回っている場合はそれは損益となる。
『emaxis slim 米国株式(s&p500) 』の運用の複利効果によって、「時価評価額 」が上がる。なので、「時価評価額 」が安いときに買っていれば、その後の運用による複利効果で「時価評価額 」が上昇して利益が出るのである。
実例として、以下の画像の運用結果を見ると、その効果がわかりやすい。
画像の「一般口座」にある「24,540口」は時価評価額が「13,583.13円」のときに取得したもので、現在の利益は7,838円となっている。
一方で、「つみたてNISA」にある「108,887口」は平均すると時価評価額が「16,039.38円」のときに取得したもので、現在の利益は8,032円となっている。
「一般口座」の口数は2021年の1月ごろに取得したもので、「つみたてNISA」の方は今年の5月ごろから取得したものである。
『emaxis slim 米国株式(s&p500) 』の決算日は、毎年4月25日なので、ちょうど複利効果発生前に買ったものと、後に買ったものということになる。
両者は約4倍強の口数の差があるが、利益は大体同じである。これが複利効果により、「基準評価額」が上がった結果である。
決算日からの複利効果は必ずしも基準評価額をあげるとは限らない
決算日を跨げば必ず『emaxis slim 米国株式(s&p500) 』の「基準評価額」が上がるとは限らない。
ファンドの複利効果とは、『emaxis slim 米国株式(s&p500) 』の運用益で、さらに対象の米国株を買って保有株式の数を増やすということなので、そもそも対象の米国株の値段が下がっていたら基準評価額も下がるのである。
これには注意が必要である。