1時間のクラスで毎回新しい技を5個以上教えてもらうが覚えられないし使い所もわからない
前回習った技は次のクラスでは出てこないので記憶と体に定着しない。
「そういうのがあるんだ」程度の感想しかない。
いろんな帯の色の人が同じクラスに出るので初心者のためのカリキュラムにならない
白帯で「柔術立ち」も知らない人が、「デラヒーバからのスイープの打ち込み」をやったりする。何が何だかよくわからない。
断片的に技を習うのでスパーリングで何をしていいかまるでわからない
当然白帯初心者はたとえ同じ初心者であっても技はかけられないので、とりあえず「やられないように」だけ立ち回る。これはそんなに面白くない。
柔術はたくさんの技を組み合わせて、「極め」まで持っていく。なので、断片的に習った技だけでは極めまで持っていくことは当然できない。
クラスで断片的に「点」で技を習うが、実戦で必要なのはそれらの技を「線」で繋げて極めまで持っていくこと。この「点」を「線」に繋げる作業は教えてもらえないので自分でやる必要がある。
初心者がこういう工夫をするのは時間がかかる。というか効率が悪い。効率の悪い指導の中で上達しなければならないから、柔術の帯の昇格条件にやたら長い期間が設定されているのかもしれない。
そういえば長年やってたキックやムエタイも丁寧に教えてくれるジムはほとんどなかったなぁと懐かしんだ
長年やってたキックやムエタイのジムでも、パンチやキックのフォームは教えてくれても、それらの技を相手に当てるためにどうするかということは教えてくれないので、上級者とのスパーリングでサンドバッグになりながら、やられて体で覚えていた。
上達の効率は悪いし、当然やられているだけなので面白くないが、格闘技はそういうもんといえばそういうもんな気がした。(そう考えると長年やってる上級者は変態なのかもしれない)もちろんこのやり方に納得してるわけではないけれど。
初心者は柔術スパーリングでやることがない
柔術で相手を極めるところまで持っていくためには、手順を踏む必要がある。
自分の体が自由に動かせて、相手は体を自由に動かせない体勢を作った上で、サブミッションでフィニッシュする。
いくつかガードの形を習っただけの「本当の初心者」にそんなことができるはずもない。とりあえずガードの形を組めたら組めばいいが、それすらできずにいつの間にか有利なポジションを取られて極められるのが毎回の流れだ。
有利な体勢になられないように動く、極められないように逃げるなどはできるかも知れないが、逃げているだけで極めにこない相手など簡単に潰せる。走って逃げるくらいしないと逃げられない。
打撃系のスパーであればとりあえず技を振り回すくらいのやることはあるが、寝技系のスパーは攻める手順を体得していなければ本当にやることがなくてつまらない。
これだけ楽しいコンテンツがある世の中で「初心者のうちはつまらないもの」でもビジネスとして成立しているのはすごい
柔術は初心者のうちは、いつ使うのかよくわからない技術を断片的に学び、スパーリングではやることがなくて逃げ回るだけのつまらないコンテンツである。
昨今のコンテンツは、例えば音楽であればサビから始めて音楽の一番楽しい部分を聴かせる、動画コンテンツなんかは動画を見なくてもサムネイルから面白さがわかるようしている。長い時間を使ってようやく楽しめるコンテンツは、こういったコンテンツが溢れる世の中では人の関心を集めにくいだろう。
さらに「序盤は面白くはない」程度であればまだ許せるが、「序盤は苦痛すら感じる」ではコンテンツとしては時代に逆行しているように思う。こんな時代に柔術のように「数年やってようやく楽しいかもしれない」ようなコンテンツに手を出して、数年やってしまえるようならもう変態なんだろう。まぁ自分は長年キックをくぐってきた変態なのでやりそうだけど。あと道着もったいないし。