なぜ「今の平和」が明日も続くと思うのか
今の仕事は明日も続けられるのか。
今のポストは明日も自分のものであり続けるのか。
今の資産は明日も同じ価値であり続けるのか。
当然、今まで続いてきたことが、明日も続く保証はない。
たとえそれが、どれだけ長く続いて来ようが、全く関係ない。
だからこそ、平和で余裕があるうちに、有事の備えをしなければならない。
今の仕事を失った時に備えて転職活動をしておいたり、副業を体験しておく。
今のポストを失ったら、他に移動できるポストがどこなのかを把握し、そのポストが得られるように根回しをしておく。
今の資産の分散具合を見直して、平和が崩れた時のダメージを抑えつつ、逆に投資するチャンスを逃さないようにする。
借金などはせずに、有事に備えて必要な支出は最小限に絞っておく。
平和な時だからこそやるべきことはたくさんある。
いや、むしろこれは平和な時にしかできないのである。
準備不足の代償は高くつく
「こんなはずじゃなかった」と準備を怠った奴は嘆く。
この代償は高くつく。
平和な状態が崩れてしまうと、急いで平和を立て直さないといけなくなる。
急いで問題に対応すると、よく考えて、よく検討する時間が取れない。
しかし、これらができないと、焦って軽率な判断をしてしまい、平和を立て直すどころか、状況はより悪化してしまう。
蓄えがなくて仕事をしないと生活できないから、転職先を選ばずにブラック企業に入る。
仕事を失ってお金がないから、一発逆転を狙って高い情報商材を買う。
今のポストにいれなくなったら、転勤や望まない仕事しかできなくなり、それが嫌で会社を辞めることになった。
よく検討せずに、焦って決めたことは、大抵においていい決断にはならない。
悪い決断は状況をより悪化させる。
日々「明日、今の平和が壊れたらどう動くか」ということを想定しなければならない
忙しくてできない。
やる気がないからやりたくない。
今が安心だからやる必要がない。
平和はこれまで崩れなかったから、これからも崩れない。
こういう決断をするなら好きにすればいい。
しかし、ことが起きて「こんなはずじゃなかった」と曰っても、もう遅い。
そこからが地獄の始まりである。