ソロランクマッチを前提とした場合『ポケモンユナイト』はカジュアルゲーマーにはおすすめできない

　このゲームは、それぞれ得意不得意のあるキャラが5vs5でゴールを入れ合うゲームである。

　なんでもできる万能キャラはいないし、1キャラだけで複数人をまとめて倒せる力もない。

　弱点を補い合い、集団で行動して、有利な状況を作り出して戦闘に勝ち、ゴールを決める。

　『ポケモンユナイト』はそんなゲームである。

　連携することが勝利のために必要なこのゲームだが、キャラ選択から立ち回りまで、各プレイヤーが好き勝手にやるのがソロランクマッチだと思って間違いない。

　なので、このゲームに必要な連携はソロランクマッチでは基本的に生まれない。

　ソロランクマッチの上達の目標は、この連携を偶然にでも発生させるためのムーヴを取ることになる。

　勝ってランクを上げる、プレイヤーとして高みを目指すモチベーションを持った同志がいなければ、1人でゲームをプレイするしかない。

　そうなるとソロランクマッチ以外にやることはない。

　ソロランクマッチで勝ち続けるためには、味方は「全員ゴミNPCで何も期待できない」という前提で、自分がいっさいミスせずに最善の立ち回りで状況を作っていく、という考え方が必要になる。

　なので、毎回の試合を見直し、反省する。

　必要であれば操作の練習もする。（これはそんなに必要じゃない）

　「ゲームをやっている時間は100%、楽しいだけの時間でありたい」

　当然誰もがそう思うが、『ポケモンユナイト』をソロランクマッチのみでプレイする場合は、それはできないと思っていい。間違いなくできない。

　ソロランクマッチは普通に苦行である。

　ソロランクマッチをやっていて思う、「イラついている時間」と「楽しい時間」の比率は「78：22」である。黄金比である。もちろん筆者の体感である。

　このことも相まって、カジュアルゲーマーにはおすすめできない。

　一方で、高難易度の「死にゲー」が大好きなドMなゲームプレイヤーはおすすめできるかもしれない。

　「いかに連携をするか」というゲームジャンルであるMOBAは普通に面白いと思った。

　試合に参加している全プレイヤー1人1人が、良くも悪くも、試合に及ぼす影響が大きいので、ミスした時、また、貢献した時の影響が試合に目に見える形で反映されるので、緊張感もあるし、達成感もある。これがMOBAのおもしろ味だと思った。

　とにかく、自分が「何かやった感」を感じやすい。

　そうでないチーム戦としては、例えば、CODのチームデスマッチがある。

　これはチーム戦でありながら、連携はさほど必要がないので、勝敗はチーム全員の個人技の総量で決まる。なので、どんな味方とでもチームを組んでも、勝敗に致命的な影響は出にくい。『ポケモンユナイト』とは全く違ったチーム戦である。