- 『インベスターZ』の2巻以降が読みたいです
- 『インベスターZ』第1巻の感想
- お金の価値は信用によって成り立っている
- 実はお金は「そんなに確かな価値ではない」
- お金という土台の上に別の信用が建っているので崩れるとまずい
- 破綻しないためにお金を上手に使いつつ、お金以外の価値にも目を向ける
- その他の『インベスターZ』の感想文
『インベスターZ』の2巻以降が読みたいです
2023年3月9日時点では、『インベスターZ』の1巻しか持っていません。
ご支援いただけましたら、「この調子」で感想文を書きます。
『インベスターZ』第1巻の感想
お金の価値は信用によって成り立っている
お金の価値は何かによって保証されてきた。
それは、本体の貴金属的価値、銀や金との交換価値、銀行が発行する借用書、国がその価値を規定すること、など、時代や場所によって様々な方法で、お金の価値の裏付けがなされてきた。
お金がお金として成立するには、「お金についている後ろ盾を信用できるか」ということが必要なのである。
実はお金は「そんなに確かな価値ではない」
お金を「交換可能な価値」たらしめている「後ろ盾」の信用度は、何かがあると揺らぐ。
例えば、発行元がお金を刷りまくることで、世の中に「モノよりお金の方がたくさん存在する状態」ができると、たちまちお金の価値は下がる。
みんながお金をたくさん持っているのに、売っているモノが少ないんじゃ、みんな欲しいものに対してたくさんお金を使うし、売ってる人も貰えるだけもらおうとする。
これが行き着く先は、「お金なんてあっても役に立たないよね」とみんなが気づいて、お金に興味を持たなくなることである。
こうなるとお金は「紙切れ」になる。
こういうことが「お金を刷りまくる」以外のことでも起こりうる。
「お金なんて持っててもしょうがない」と思われることが、お金を「紙切れ」に戻す要因なのである。
お金という土台の上に別の信用が建っているので崩れるとまずい
お金とは、みんなの思い込みで成り立っているおり、なんらかのイベントがあればその価値がとんでもなく上がることもあれば、無価値な「紙切れ」になるほどに不安定なモノである。
しかし、いろんな物事がお金という価値を土台にしている。
「この時計はいくらのお金で売れるから価値がある」
「そんな時計を持っているから安心して生活できる」
「安心して生活できるということは、子供でもつくってもいいかもしれない」
こんなふうに、お金を土台にそこから別の信用を建てていく。
それが高く積み上がった時、「お金なんて持っててもしょうがない」なんて状態になったらどうだろうか。いろんな信用が総崩れになって、個人も社会も混乱する。
最終的には、お金で交換しようとしていた、食べ物や衣服などの「現物」こそが価値あるモノになるだろう。
みんなモノを生産することで忙しかった、「お金がなかった時代」に逆戻りになる。
破綻しないためにお金を上手に使いつつ、お金以外の価値にも目を向ける
我々が持っているお金が、いつもいつでも、何とでも交換できる価値を持ち続けるかどうかはわからない。
お金の信用は「絶対に崩れないもの」ではなく、「何かがあれば崩れうるもの」なのである。
なので、お金しか持っていないと、そのお金の価値がなくなった時に家計が破綻する。大事に守ってきたいろんなモノが一気になくなってしまう。
それは困るので、お金以外の価値にも目を向けて、それが「いくらのお金になるか」ということ以外の尺度で価値を見極めることが、安心して生きるためには必要だと思った。