- 前提:自己責任論肯定派ではなく、「余裕がある人が増えるべき」というスタンス
- 30代で感じるガタは“寿命”じゃなくて“ツケ”である
- 「30代で忙しくなる」本当の理由
- 「忙しくて勉強できない」が損を生む
- 「忙しくて健康管理できない」は危険信号
- 「忙しくて○○できない」が破滅の第一歩
- 「30代のガタ」は積み重ねたツケ
前提:自己責任論肯定派ではなく、「余裕がある人が増えるべき」というスタンス
こういうタイトルをつけると「自己責任論肯定派」だと思われるんだけども、これはそういうことを目指してる文章じゃない。
むしろ、みんなが自分のリソースに対してシビアに考えることで、リソース不足で困る人が減って、その結果、誰かが不運にあったときに助け合いができるような余裕がある人がたくさんいる社会がいいと思っているのである。
まぁ結局、個人が余裕を持てるように努力したところで、その余裕を使って協力しあうかはわからないけど、少なくともリソース不足で他人を助ける余裕はない、って言ってる人が多いよりかはマシだとは思っている。
30代で感じるガタは“寿命”じゃなくて“ツケ”である
「30代になると体に急にガタがくる」という話をよく聞く。
しかし、筆者(35歳・2025年2月時点)はむしろ20代の頃より調子がいい。では、なぜ「30代で衰える人」が多いのか?
それは、多くの人が「忙しくて○○できない」という状況に陥ってしまうからだと思っている。
「30代で忙しくなる」本当の理由
30代になると、子ども、新築、車、結婚式など、100万円単位の出費を伴うイベントが次々とやってくる。
だが、本来これらは「誰もが当たり前に持つべきもの」ではなく、収入や余裕に応じて選択すべきものだ。それなのに、「年齢的に買って当然」という社会的な圧力に流され、無理な支出を抱える人が多い。
その結果、返済や生活費のために働き詰めになり、「忙しくて○○できない」状態に陥る。こうして、体を酷使したツケが30代で一気に表面化するのだ。
「欲しい」からって何でも手に入れていいわけじゃない。「手に入れる資格」があって初めて手に入れていいのである。
「忙しくて勉強できない」が損を生む
各制度に潜む「罠」はとりあえず置いておくとして、現在は「NISA」、「iDeCo」、「ふるさと納税」、「確定申告」など、賢くお金を増やす制度が整っている。しかし、これらを活用するには知識が必要だ。
たとえば、株式投資の仕組みを知らなければ、「NISA」の枠を活用しても適切な投資はできない。税金の仕組みを知らなければ、「iDeCo」や「ふるさと納税」のメリットも理解できない。
情報が溢れる時代なのに、「忙しくて学べない」と言い訳していては、せっかくの制度を活かせず、逆に機会損失を含めた「損」をし続けることになる。
「忙しくて健康管理できない」は危険信号
お金以上に大切なのが健康だ。これは何よりも大事。
しかし、例えば、忙しさを理由に食事をジャンクフードや外食に頼り、運動を後回しにすれば、確実に体は弱る。そんな生活を続けていれば、30代になって体に異変が出るのは当然だ。出ない方がおかしい。
そもそも健康管理は「時間があるからやる」ものじゃなくて、「最優先でやるべきこと」なのだ。
「忙しくて○○できない」が破滅の第一歩
今の日本に奴隷制度はない。つまり、人は理由なく「忙しくなる」ことはない。
忙しくなるのは、自分のキャパを超えたタスクを抱えた結果であり、それは大抵「身の丈に合わない支出」や「知識不足」、「準備不足」が原因だ。
しかし、それに気づかないまま無理をして、「30代になると体にガタがくる」と嘆く人が後を絶たない。
「30代のガタ」は積み重ねたツケ
自分の能力やリソースを把握し、無理のない選択をすれば、30代になっても忙しくはならない。
例えば、キャッシュで買えるものだけを買えば「月々の返済」は生じないし、子育ても周囲の協力が得られる状態ではじめれば「ワンオペ育児」にはならない。
「30代で体にガタがくる」のは避けられない運命ではない。むしろ、これまでの選択の結果が表面化したに過ぎないのだ。
だからこそ、「忙しくて○○できない」と嘆く前に、自分の時間とリソースを見直し、知識と健康を優先することが重要なのである。