買わずに満足する人の頭の中
SNSでは、「買ったものを見せびらかす文化」がすっかり定着している。これらは商品レビューというより、「買ったこと」と「テンションが上がったこと」しか語っていない動画や投稿が多いので、正直、買うかどうかの参考には全然ならない。でも、筆者はこういう発信が大好きだ。
特に「買ったものを見せびらかす動画」は最高で、自分が買ったわけでもないのに、見てるだけで気持ちよくなる。この手の動画をたくさん見てきた筆者は、発信者の「買った瞬間の快感」に勝手にシンクロして、満足した気になれる。何も買ってないけど、たくさんのモノを買っている気分になれている。とりわけ好きなジャンルは、「エアガン」、「トレカ」の動画で、これは多分、子供のころに欲しかったからだと思っている。今は全然ほしくないけども。まぁ「エアガン」は「サバゲー」をやるために買って痛い目に遭ったけども。。
とはいえ、こうした「気分を良くするためだけに買ったモノ」は、大体すぐにゴミになる。実用性がないから使わなくなるし、気分が変わればただの邪魔な物体に変わる。結局、「所有とは責任」なので、気分だけ欲しいなら、動画を見て済ませればコスパがいい。
だから筆者は、消費動画を見てスッキリしたらそれで満足でわざわざ買わない。これをやることでゴミも出ないし、維持コストもゼロである。一方で、自分の消費にはものすごく慎重になった。「気分目的の買い物=しょうもない」と切り捨てたおかげで、「それはどういう必要性があって買うのか」ということをじっくり考えられるようになった。
最近はリアルでも「他人の買い物」を観察するのが楽しい。ショッピングモールや本屋、おもちゃ屋で他人がモノを買うのをレジ付近でじっくり眺める。特に「無意味だけど楽しそうな買い物」を見てると、自分も気分が良くなる。一方で、スーパーやホームセンターは全然楽しくない。あれは生活必需品であって、「気分を買う場」ではないからだと思う。
この「癖」は、自分の金を守るうえで非常に役立っている。「何かを手に入れたい」という気持ちの正体を理解し、それを動画などの擬似体験で満たす。これにより、無料で気持ちよくなれるうえに、浪費もなくなる。拡大が前提のこの資本主義社会では共感はされないと思うが、筆者はこの「癖」を尊いモノとして大事にしている。
好きな「開封動画」
主に『遊戯王』の開封動画を見る。たくさん動画を見ているが、『遊戯王』をやろうと思ったことは一度もない。『みさわ』氏がプレイヤーじゃないからかも。
開封後の感想が丁寧で、より「気分のシンクロ率」を上げてくれる。
一方、『鯖藝魔』は信じられない財力で「エアガン」を買っていくが、あっさりしているので、気分は上がらない。
いろんな「おもちゃ」の開封と実演動画。本人がすごく楽しそうなので気分が上がる。