2年ぶりに『マーベルスナップ』に復帰してみて、タッチパネル注文ができない高齢者の気持ちが分かった

 筆者は相変わらず、「満員電車を避けるために始業の2時間前に新宿に着いておくムーヴ」を続けている。始業までの2時間は喫茶店で過ごすのだが、最近はその時間を持て余してきた。そんな中、ふと思い立って2年前に熱心にやっていたスマホカードゲーム『マーベルスナップ』を再インストールしてみた。

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 しかし、復帰してみて早々に心が折れた。2年も経てばゲームも大きく変わっている。カード、ロケーション、ランクシステムなど、すべてが新しくなっており、自分の知っている頃とは別物だった。こんな状態で対戦しても、カードやロケーションの効果を確認している間に自分の持ち時間がなくなってしまう。勝利条件はわかってるのに、どう行動していいかわからない感じ。「将棋」で言えば、「王将を取れば勝てる」ということはわかってるのに、各駒の動き方がわからない感じ。完全に『浦島太郎』状態だった。

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 そして、この感覚、どこかで感じたことがある気がした。

 

 筆者が通っている喫茶店では、最近注文がすべてタッチパネル式に切り替わった。若い人たちはこれを当たり前のように操作しているが、高齢者の多くはそうではない。タッチパネルに気づかず、そのままカウンターに突撃する人、タッチ操作に戸惑って周囲を見回す人など、対応できている人はむしろ少ない。これは、自分が『マーベルスナップ』で感じた混乱と「たぶん」同じだ。「カネを払えば買える」ことはわかるけど、その手順が変わって混乱している。


 とはいえ、「世の中」の変化に文句を言うことはできない。「世の中」は、誰かの都合に合わせて変わってはくれないから。変化は常に「みんなのため」であって、「あなたのため」ではない。変化についていけない人が取り残されるのは、悲しいけれど現実だ。

 

 筆者が大好きな岡崎体育の『おっさん』で言われている通り、無策で生きてちゃダメなのである。なので、伊集院光さんのように「とりあえず最新ガジェットには触れてみる」姿勢を持ち続けたい。情報量に圧倒されても、戸惑っても、「わからないからやらない」ではなく、「とりあえず触ってみる」ことが、現実世界で『浦島太郎』にならないための対抗手段だと思うから。

 このゲーム(=人生)は、「ついていけないからやめる」が許されない仕様だからこそ、意識的にプレイヤーであり続けなければならないのだと思った。

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 あ、でも『マーベルスナップ』はもうやらないっス。。新しいカードに対応するための課金圧が強いのが困る。勝負の土俵に立つためのカードプールを充実させるのにいくらかかるんだか。。