スタミナが尽きる頃に社会は最も走らせてくる

 季節の変わり目のせいか、ここ最近ずっと疲れている。毎晩7~8時間寝ても、日中は電車や喫茶店で座って目をつぶった瞬間に10分ほど熟睡してしまう。そんな眠気とだるさに、もう1週間以上悩まされている。

 

 とはいえ、筆者の生活を振り返ると、確かに疲れて当然のスケジュールだと思う。始業は9時半だが、満員電車を避けたいので朝は5時に起き、弁当を作って6時台の電車で新宿へ。始業2時間前には着いて、行きたくもないカフェで時間を潰す。終業は15時半で、月、水、金はそのあとにボクシングジムでトレーニングをする。帰宅後は食事を作って片付けて、22時には就寝するという毎日だ。

 

 けれど、同じ時間帯の電車には中高生もたくさんいて、彼らも朝から学校に行き、その後は部活や塾に行くのだろう。そうなると、むしろ筆者より多く活動しているように思う。同じ時間帯に電車にいる中高年のサラリーマンのほとんどは疲れ切った顔をしているが、中高生は元気そうだ。今年35歳の自分が中高年寄りになったと痛感する瞬間である。

 

 とはいえ、筆者は健康面ではかなり整っているつもりだ。10年以上格闘技ジムに通い、年に一度はアマチュアの試合に出てる。健康診断はここ10年ほぼオールA、たまにBがあっても再検査でAに戻る。睡眠も十分で、悪習といえばビールでの晩酌くらいだ。それでも、10代の体力にはまるで勝てないと実感している。

 

 一方で、社会では30代は「最も働き、消費し、責任を担うべき年代」とされている。家、車、子育てなど、当たり前のように求められることが多すぎる。だが、馬力では若者に勝てず、知恵や省エネスキルもみんなが持ってるわけでも、使えるわけでもない。弱った身体で大きな責任に立ち向かう。こんなの、どう考えても無理ゲーである。

 

 だからこそ、改めて、筆者はもう社会の「あたりまえ」には乗らずに、できる限りお金を払わず、自分のペースで、無理なく生きていこう、と思ったのである。

 

参考

spreadthec0ntents.com

spreadthec0ntents.com

zaitaku-tushin.com