我が家の食費は2021年からほとんど変わっておらず、大人一人あたり月20,000~25,000円くらいで収まっている。世間では「物価高がつらい」と耳にするが、その波に無防備にのまれていたら支出が膨らむのは当然だ。こういう状況下で支出を抑えたいなら、買い方や食べ方を工夫する必要がある。
注目したいのは、すべての食材が値上がりしているわけではないことだ。例えば、旬の野菜は毎年ほぼ同じ値段で手に入るし、納豆や豆腐、油揚げなどの大豆製品も価格が安定している。肉や卵など畜産品は確かに高くなったが、冷凍の切り身や缶詰といった魚類は意外と値動きが少ない。つまり、食べ物の選び方さえ工夫すれば「変わらないもの」を軸に家計を守れるのだ。
大事なのは「栄養価と価格」であって、支出を抑えたいなら「いつも食べていたもの」に固執してはいけない。もし卵が高ければ、大豆や魚で栄養を補えばいい。魚料理が作れないなら、レシピを覚えればいい。ネットで検索すれば無数に出てくる。工夫の余地はいくらでもある。
もちろん「食べたい・食べたくない」という気持ちは大事だが、家計が厳しいときには一時的に優先順位を下げざるを得ない。好みを絶対視して財布を圧迫するよりも、状況に応じて柔軟に食べ方を変えていったほうが、むしろ気持ちも楽になる。
結局のところ、社会が保証してくれるのは「生きるための最低限」であり、好みのものをいつでも好きなだけ得られる状況は誰も保証していない。筆者は「ゾンビ」、「戦争」、「パンデミック」モノのゲームや映画、小説が好きで、それが高じて普段から「もし社会が止まったとしても生き延びるには?」というディストピア視点で考えている。その基準でいえば、今の日本はまだ十分に恵まれている。だからこそ「変わらないもの」をうまく見つけ、受け身ではなく工夫で物価高を乗り切っていきたい。