ミニマリストは詐欺に強い

 最近、youtubeで直近5年くらいの詐欺事件のニュースを見ている。

 

 詐欺の仕組みについての解説を見ていると、詐欺の手口はいろいろ変わっているが、詐欺の本質は昔から変わっていないように感じる。「欲望を刺激すること」と「恐怖で焦らせること」の2パターンにざっくり分類できる気がする。この2つで相手の冷静さを失わせて、後は意のままにコントロールするのが詐欺の本質だと思う。

 

 ということは、いくら詐欺の仕組みを勉強して手口を知識として覚えてもあんまり意味はない。そういうのを覚えまくって自信を持ってる人は、「試験問題を丸暗記する人」と同じで、少し問題を変えられたら対応できなくなる脆弱さがある。

 

 詐欺の本質は冷静さを失わせることにあり、人は追い込まれれば判断力を失う。覚えた情報など一瞬で飛び、相手のペースに巻き込まれる。ならば、本当に大事なのは「常に冷静でいられる状態を自分でつくっておくこと」なんじゃないかと思う。

 

 では、どうすれば冷静さを保てるのか。筆者は「十分に持つこと」と「諦めること」の二つが鍵だと考えている。

 

 詐欺被害にあった人の属性を見ると、「お金が欲しくてたまらない人」や「孤独でさみしい人」、「世間体が大事な人」が目立つように思う。何かが欲しくてたまらなかったり、何かに依存して生きている人はそこが弱点となる。そこをつかれれば冷静さを失う。

 

 逆に、欲しくてたまらないものがなければ、儲け話をぶら下げられても心が動かない。最悪を受け入れられるなら、偽警官に脅されても慌てない。これらは根性論ではなく、生活の中で少しずつ育てていくモノだと思う。

 

 筆者は裕福ではない。でも「お金がないなりに楽しむ方法」を積み上げ、最小限で「自分を救済できる蓄え」を途切れさせないようにしてきた。日々の支出を抑え、欲望を増やさない暮らし方を習慣化し、「無理に頑張る必要はない」という感覚を少しずつ育ててきた。

 

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 そんなミニマムな生き方は誰に自慢するもんでもないし、誰にも尊敬されないので、守るべき世間体もない。結果として、詐欺師が揺さぶりに使う「欲望」や「恐怖」が入り込む余地はほぼないと思っている。

 

 詐欺に強くなるとは、知識武装よりも「揺さぶられにくい自分」を生活の中で育てることなんだと思う。自身の余裕をどう確保するかが、最大の防御になるのだと思った。