柏木ハルコ著『健康で文化的な最低限度の生活』を4巻まで読んだ。
筆者は「5大リソース(お金、時間、健康、人間関係、社会の承認)」を十分に持っておく生き方」を何より重視して、そのためには「やりたいこと」もリソースに余裕を持てる範囲内でしか望まない、という外から見たら何とも味気なく、そしてつまらないであろう生き方をしている。
筆者の見立てでは、結局のところ、これらのどれかを失うと他のリソースも連鎖的に枯渇し、最後は「精算したくなくなるレベルの負債」を背負うことになる。この状態になっては、生活保護でとりあえず生存のためのお金をあてがわれても、元の状態に戻るための気の遠くなる努力が待っていて気が滅入る。いや、そもそも元に戻れるとも限らないわけである。
筆者は「日ごとにできることが増えていくような生き方」でないと、希望をもって明日も生きていこうという気になれない。差し引きゼロでも寿命は1日分減ってるのでアウトくらいに思っている。だから、「浪費のための借金」なんて絶対しないし、「冒険」もシビアに見積もったリスク許容度の範囲でしかしない。
そういう筆者にとって、この漫画はさらに生活に緊張感を与えてくれたモノと思っている。