以下の企画の5つ目。
『蟹工船』は単なる昔の話ではなく、「労働者にとって悲惨な労働環境を作る要素」を教えてくれている。
まず職場が「蟹工船的」になる条件は以下の通り。
- 労働者が代替可能(誰でもできる・教育が短い)
- 辞めにくい(貯金ができない、借金がある、高齢年齢であるなど)
- 成果が個人に帰属しない(ライン作業・チーム作業・個人の出来高不透明)
- 現場が閉じている(情報・外部比較がしにくい)
- 価格決定権が労働者側にない(単価が上流で固定)
この5つの条件が揃うほど、職場は「蟹工船的」になりやすい。
そんでもってそれが揃いやすいのが以下の業界だと想像している。
- 物流・運送・倉庫(特に下請け・多重構造)
- 外食・飲食(チェーン・個人店問わず)
- 介護・福祉・保育(エッセンシャルワーク)
- 建設・現場系(下請け・日雇い)
- IT下流(SES・運用・保守)
詳細は上記の記事を参照してほしい。
この話を「昔の労働者は大変だった」みたいなことで流すのはあまりに危ない。
悲惨な労働環境は、そうなりやすい構造が作っているもので、その構造は現代にも存在するからだ。
こうやって小林多喜二やマルクスがやってきた「仕事」でしっかり学んで、「幸せな労働者」として生きていきたいと思った。