「指導すること」と「ヤジること」は違う

格闘技の練習をしていると指導員から声をかけられる

野球の監督・コーチのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

 スパーリングをやっているとき、サンドバッグを叩いているとき、ミットを持ってもらってるとき。

 ジムでのいろんなシーンで指導員から声をかけられる。

 初心者では味わうことは少ないと思うが、何戦も試合を経験したアマチュアであれば、指導員から本格的な「指導」をしてもらえる。

 ただし、その「指導」は時としてただの「ヤジり」であることも多い。

 

「指導」とは悪いところを論理的に指摘してその改善案を教えること

パーソナルトレーナーのイラスト(男性) | かわいいフリー素材集 いらすとや

 「指導」とは、本人だけでは気づけない悪いところを、客観的な立場から、しかも経験や技術もある指導員が指摘し、悪いところを改善するためのものであると考えている。

 なので、その「指導」の内容が改善に繋がらないようなものは「指導」ではない。ただの時間の無駄だ。

 

「ヤジ」とは自分の気に入らないことをただ指摘すること

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 一見、「指導」のように見えるが、その内容が「自分の気に入らないことをただ指摘する」だけのものも多々ある。

 例えば、「もっと前に出て打ち合え」とか、「相手の攻撃を読め」とか。聞いているこちらは「理由があってやってない」、または、「現実的にできないことだったり」をただ指摘されて困る。

 これはただの「ヤジ」である。格闘技の試合会場とかではよく聞くけど。

 ただ見てるだけのヤツが「ヤジる」のはいいが、指導員がこれをやるのはどうかと思う。「ヤジること」は指導ではないのだから、指導員は役割を果たしていないことになる。こういう困った指導員は、これまで6つの格闘技ジムに通ってきた中でたびたび出会った。こういう人は結構多いのである。

 

格闘技のジムを選ぶときは「指導」してくれそうなところを選びたい

分かれ道で迷う人のイラスト(男性) | かわいいフリー素材集 いらすとや

 格闘技ジムはコンビニほどどこでもあるわけではないので、ちゃんと「指導」をしてくれる指導員がいる良いジムを探すのが難しい。

 週に最低2回は通うことになる場所(たぶん)なので、ジムの指導員の質なんかよりも「家から近いところ」を選びがちである。それはそれで良い。正しい。

 もし、近所に複数の格闘技ジムのある恵まれた場所に住んでいる人は、なるべく多くのジムに見学に行って、ちゃんと「指導」してくれる人がいるかどうかを確認すると良い。