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好きなことをやり続けるために必要な4つのこと

 

好きなことをやり続けるにはコストを払い続ける必要がある

 好きことはタダではできない。必ず、時間かお金かエネルギーか、またはそのすべてが必要になる。

 「昔好きだったんだけど、今は忙しくなってやめたんだよね」

 「お金がないから今は趣味はやめてるんだよね」

 「他にやることがあるから好きなことは一旦お預けにしてるんだよね」

 なんて話は社会に出たら当たり前のように聞く台詞である。

 好きなことが好きなだけやれるのは、「保護者」がいる間だけである。

 自分で自分の生活を護るようになったら、そのあまりのコストの高さから、そんなことはできないのである。

好きなことをやり続けるために必要な4つのこと

 好きなことでなんらかの利益が得られる状態になれば、生活コストを払いながらも好きなことを続けることができる。(かもしれない

 では、どうすれば好きなことで利益が得られるようになるのか。

 筆者は好きなことでなんらかの利益を得るためには以下の4つのことが必要だと考えている。 

好きなことを「横展開」する

 まずは好きなことを、いつもやっているフィールドの外でもやってみる。

 例えば、ギターを弾くのが好きでいつも自室で弾いているならば、それをライブハウスでやってみる、バンドのサポートでやってみる、youtubeでやってみる、誰かに教えるためにスタジオでやってみるなど、いろんな場所でやってみる。

 こうするとフィールドによっては、その「好きなこと」を必要としてくれる人がいることに気づく。これだけでも好きなことを通していい人間関係ができたりと、利益はある。

 さらに、そういう人が見つかったなら、次はどうやってそこからより利益をあげられるようになるかを考えてみる。

好きなことを「マネタイズ」する

 自分が好きでやっていることを、「お金を払ってでもやってもらいたい」という人が見つかったなら、次はどうやってお金を払ってもらうか、を考える。

 たぶん、この時に「好きなこと」をそのままやっていたのでは、お金は払ってもらえない。

 「好きなこと」を相手が必要としていることに合わせてアレンジしていくことが必要なのである。

 例えば、「ギターの弾き方を知りたい人」がいるならば、その人に対して自分がただ好きなようにギターを弾いて聴かせるだけでは、その人は満足しない。

 どうやって練習すればギターを上手く弾けるようになるのか、ということを教えてあげることで初めてその人は満足するのである。

 このように、自分の「好きなこと」を、それを求めている人が「お金を払ってもいい」と思ってくれるようにアレンジしていくことが、「好きなこと」で利益を得るためには必要なのである。

好きなことを「スケール」する

 正直、上記の「横展開」と「マネタイズ」ができれば、「好きなこと」を続けることはできると思う。

 しかし、その規模が小さいと、どうしても生活コストを賄うことを別の仕事で補う必要が出てくるため、満足に「好きなこと」をやる時間と体力が確保できない可能性がある。

 なので、「横展開」と「マネタイズ」ができたら、それを「スケール」させて、より多くの利益が得られるようにしておきたい。

 例えば、ギターを弾くことならば(今回の例はギターを弾くことばっかりである。。)、自分が演奏したり、教えたりするだけではなく、音源をネットに公開していつでも人に聞いてもらえるようにするとか、教則ビデオを作っておいていつでも学びたい人が学べるようにする、などが考えられる。(ちなみにこれは既に多くの人がやっているので、この方法の「スケール」だけで利益を得るのは難しいと思う)

好きなことで「幸福になる」こと

 「横展開」と「マネタイズ」ができて、さらにそれを「スケール」させることができた人は、もう十分「好きなことで生きていく」ことの成功者であると言っていい。

 今後の人生は存分に「好きなこと」に没頭すればいい。その資格は十分にあるのだから。

 ただし、最後に忘れてはならないのは、「好きなこと」をやることで自分自身が「幸福になる」ことである。

 「好きなこと」をあらゆる工夫でその姿をアレンジし、多くの人に喜んでもらえる形にできたから利益を得ることができた。しかし、元来「好きなこと」は自分を幸せにするための行動だったはず。

 利益が得られるようにアレンジした結果、「好きなこと」が「やめたくてたまらないくらい辛いこと」に変わってしまっては意味がない。

 なので、「好きなこと」をどういう風にアレンジしようと、それ自体を楽しんで、自分が幸せになることを常に意識しておきたい。 

「好きなことで生きていく」とはきっとこういうこと

 「好きなことで生きていく」というのは、上記の4つをきちんと達成できた時にできることだと思う。

 この記事で考えてきたことを振り返ると、youtubeの広告の「好きなことで生きていく」というワードにつられて、「無理やり動画投稿を好きになって、やりたくないけど注目されるようなことをやり続ける」というのは、邪道である。

 youtubeの機能で「マネタイズ」は自動でできるし、そこにクラファンやグッズ販売のリンクを貼っておくなどすれば、ある程度「スケール」することもできるかもしれない。

 しかし、youtube動画に依存したやり方は、他で通用するかはわからないし、そもそもそれをやることで「幸せ」になっているのかもわからない。

 この4つをきちんとやることが無理なく「好きなことで生きていく」道なんだなと思った。