出社回帰の現実を体験して、「会社に依存しない生き方」を改めて決意した話

 2020年から続いたコロナ禍でリモートワークが当たり前になっていたが、2025年の1月から半年間、新宿へ通勤する生活を再開することになった。最初は週2だった通勤も、先月にはついに週5に。5年ぶりの本格的な出社生活だ。

 

 筆者の始業は9時半だが、朝のラッシュを避けるために6時台の電車に乗る。しかしこれでも電車が空いているわけではない。座れるはずもなく、肩がかすらない程度の立ち位置をキープするだけで精一杯。ラッシュ時間帯に乗った日には、ドア付近で全身が密着するレベルの圧迫に晒され、ただ立っているだけでもスタミナをごっそり持っていかれる。たとえ「車内奥にスペースがありそう」でも、ドア前に立ち塞がる人々の壁を越えるのは現実的でない。

 

 実際のところ、ラッシュを避けるための「早起き+時間つぶし」ムーヴも大して楽じゃない。新宿に早く着いても、行きたくもない喫茶店に金を払って1時間以上潰す羽目になる。お金も体力も時間も削られ、それでいて何の見返りもない。これが「出社」の実態だ。割に合わなすぎて笑えてくる。

 

spreadthec0ntents.com

 

 ちなみに、筆者が通うことで、行きたくもない新宿の経済が潤うことも癪なので、通勤期間中は朝の時間つぶし用の『サンマルクカフェ』での240円以外は一切消費をしなかった。ざまぁみろである。。

 

 そして今、就職活動をしていると、転職エージェントたちは口を揃えて「リモートワークは減っています」と言う。実際に妻が勤めている会社も少しずつ出社回帰に向かっている。このまま社会全体が出社回帰すれば、通勤という地獄を日常として受け入れるしかなくなる。

 

 だからこそ、今のうちに「会社に依存しない生活基盤」を築いておきたいと思う。会社員でいる限り、どれだけ理不尽でも会社の命令には逆らえない。これは嫌なので、依存するわけにはいかない。働く場所・時間・形を自分で選べる人生を目指して、引き続き地道に足場を整えていく。