- 相手の攻撃をもらって下がると相手はどんどん攻撃してくる
- 後ろに下がらず、むしろ前に出ることで相手の攻撃を止める
- ガードを上げて前足を伸ばした状態で重心をかける構えで攻撃を受ける
- 攻撃をもらうことは悪いことではない
相手の攻撃をもらって下がると相手はどんどん攻撃してくる
攻撃をもらってこちらが後ろに下がるとする。
すると、相手は攻撃が効いている安心感と、攻撃すると後ろに下がってくれるので、攻撃していても疲れない。
よって、相手は気持ちがノってきて、かつ、攻撃した四肢に疲労が溜まりにくいので、さらに攻撃を続けるようになる。
後ろに下がらず、むしろ前に出ることで相手の攻撃を止める
相手を上記のような状態にさせないためには、自分が前に出るしかない。
前に出ると、相手は「自分の攻撃が効いてないんじゃないか?」という不安感と、攻撃してもそれを押し返されるので非常に疲れる。
これによって相手は攻撃の手を緩めざるを得なくなる。
ガードを上げて前足を伸ばした状態で重心をかける構えで攻撃を受ける
相手のタテの攻撃を防ぐために、この構えを取る。
自分の全体重が前足にかかっているので、相手の攻撃に自分の全体重で踏ん張ることができる。
この状態で前に進み続けて、今度は相手の四肢が満足に伸びないようにする。こうすることで相手はフルパワーの攻撃を打てず、手打ちのようなパンチと回転が足りない蹴りしか打てなくなる。
こうなるとこちらはダメージを受けにくくなるし、相手の攻撃の手も止められる。
攻撃をもらうことは悪いことではない
キックの戦いは「どんな攻撃でももらったらダメ」ということではない。
もらってもそれ以上の威力の攻撃、それ以上の手数で反撃できれば、攻撃をもらっても有利になる。
むしろ「全ての攻撃を防ぐ、避ける」という方が無理なのである。これをやろうとするとどうしても後ろに下がることが多くなってしまうからだ。
以下の試合は、「どんな攻撃でももらったらダメ」という前提を持って戦ってしまった悪い例である。
後ろに下がらず、多少の攻撃をもらっても相手の攻撃を止めてこちらが攻める、これがキックの戦い方である。
少なくともアマチュアはこれでいいと思う。