はじめに
このマニュアルについて
このマニュアルは、筆者の経験に基づいた、「お金をできるだけ使わないで生きるための具体的な方法」をまとめたものである。
ここに書いてあることを実践できれば、無駄なお金を使わなくて済むようになり、お金の不安が無くなったり、浮いたお金を使った資産形成の準備を整えたりできる。
また、無駄なお金を使わないためのテクニックは常に新しいものが生み出されるので、このマニュアルも随時修正加筆していく次第である。
収入の範囲内で生活すれば生活は破綻しない
これは当然のこと。引き算ができればわかる。
たとえ職を失ったとしてもこの事実は変わらない。
このマニュアルでは収入の範囲内で暮らすための具体的な方法について、筆者が実際に行ったことを元にまとめる。
できない人はいない、やらない人がいるだけ
このマニュアルに書いてあることを実践することは簡単である。
それぞれの項目を実行することに、特別な知識や能力はいらない。
誰でも「できる」のである。
しかし、それでもこのマニュアルに書いてあることを実践できる人は極々わずかだと思う。
そして、そういう人たちは、一度収入を失うと生活破綻の憂き目にある。
この記事に目を通してくれた方が、そんな「ざまぁみろ」な状況に陥らずに済むことを願う。
食事編
一切外食するな
理由は単純に自分で作るより値段が高いから。
少し考えれば誰でもわかることだが、店が提供する料理の価格は、その料理にかかった材料費以外にもたくさんのコストが乗っている。
店の家賃、光熱費、人件費、そして利益などなど。実際に食べた物以上のコストを客が支払っている。
これは仕方のないことだが、お金をなるべく使わないようにするためには、こういう無駄なコストを払っていてはならない。
お金を貯めたければ、今後一切の外食をしないことだ。
買い食いするな
これも自分で作るよりも高いお金がかかるから。
これも外食に似ているが、おにぎりなど、店で売っている完成品の食べ物も人が作った製品である。
そこには外食と同様に様々なコストが乗っている。
そんなものを食事のたびに払っているような奴は、お金を使わずに生きることなどできない。
スーパーで素材のみ買え
スーパーで素材のみを買っていれば、物を買うにあたって余計なコストを最小限にできる。
ただし、24時間営業のスーパーは人件費や光熱費を製品の価格に乗せてきている場合があるので、地域で最安のスーパーで買い物をすべし。
筆者のおすすめスーパーはぶっちぎりでOKストアである。
ちなみに、スーパーで売っている惣菜は当然「素材」ではないので買わないこと。
これを買って食べていては、「買い食い」と同じである。
自炊しろ
スーパーで素材を買ったら、それを使って自炊をすべし。
自炊のやり方、続け方、メニューについては以下のカテゴリーで解説している。
自炊マインド カテゴリーの記事一覧 - とりあえずやってみた
自炊初心者は参考にしてほしい。
できれば素材から作れ
スーパーで素材を買って自炊するだけでも及第点だが、もっとお金を使わずに生活するためには素材すら自分で作れるようになった方がいい。
まずは高価な野菜からで良いので、自分で作ってみるといい。
おすすめは「にんにく」である。
住宅編
住宅ローンでマイホームを買うな
職を失って生活が破綻するパターンの代表例は、住宅ローンでマイホームを買うことである。
別に職を失ったからといっても、毎月の家計に占める固定費が低ければ、生活が破綻することはない。収入が減ったらすこしお金を使うのを我慢すればいいだけの話である。しかし、借金返済はそうはいかない。ちゃんと毎月決まった額を返さなければならないからである。
住宅ローンは20~35年と長期間かけて返済することが一般的であるが、その間に収入を維持し続けられる保証は、借金をした個人にはできないのが普通である。
例えば、頑張って仕事に励んでいても、その仕事自体に需要がなくなれば、職を失うか、収入が下がるだろう。
個人の努力では20~35年といった長期間の収入を保証できないのに、借金が返済できなかった場合の責任は個人がとる必要がある。これは理屈に合ってない。
そういう危なっかしいことはしないのが吉である。
別に住む家なら現状の収入に応じて借りて、住む権利を手に入れることができる。ならそれでいいだろう。
現在の収入の4分の1程度の家賃の部屋を借りろ
住む部屋は借りる、とは言っても、その価格は高すぎてはならない。
現在の収入の4分の1の家賃の部屋であれば、仮にリストラからの転職で給料が半分になっても大丈夫である。
都市ガスの物件を借りろ
古い物件はプロパンガスしか対応してなかったりする。これは生活費が上がるものである。
なるべく都市ガスの物件を借りた方が良い。
仲介業者に1ヶ月分の仲介手数料を払うな
基本的には賃貸物件の仲介手数料は0.5ヶ月分でいい。
しかし、多くの仲介業者は1ヶ月分とってくるので、以下の記事を読んでしっかり注意してもらいたい。
火災保険はすまいる共済を使え
理由は値段が手頃で、補償内容が手厚いから。
間違っても賃貸契約時に仲介業者が勧めてくる火災保険には入らないこと。
その他固定費編
子供は作るな
子供を作っても安心な家計は、両親それぞれが3,000万円の金融資産を持っており、かつ、子供の教育養育費に約2,000万円を支出できる家計である。
子供も住宅ローンと同様に、毎月一定額のお金が必ずかかるし、育てるには時間と体力と精神力がかかる。これは仕事にも大きく影響する。
なので、両親は一人3,000万円の金融資産を持っておき、いつでも労働から身を引くことができる上に、老後の生活費も子供に依存せずに自分で払うことができるようになっておく必要がある。
これがないとどんなに子育てで疲れようとも、仕事を失わないために頑張り続けないといけなくなる。
民間保険に入るな
基本的にいらないので。入るとしても掛け捨てのもの一択。
携帯は海外メーカーの型落ち端末を使え
「iphone」や「pixel」などのブランド端末は買わない。それらの価格はブランド代が大半を占めているから。
「最新」とか「ブランド」とか、端末の性能になんにも関係ない部分に金を払ってはならないのである。
電化製品は、自分が必要なスペックを満たしていれば使用する分には問題ない。
スペック表を見てもなんのことわからない奴は勉強すればいい話。答えはすべてネットに書いてある。
回線は格安SIMを使え
大手キャリアの回線も安くはなってきたが、それでも本当に自分の需要に合っているプランかどうかはわからない。なので、自分の需要を洗い出して、それに合う回線を契約すること。
なので特別な必要性がない場合は、格安SIMを使うこと。
ちなみに筆者は「日本通信SIM」を使っていて、月額だいたい350円くらいである。
あと、そもそも外で動画観たり、音楽聴いたりすんな。
理由は、これらはデータが大きいのでデータ転送量が大きくなる。これをやると、「データ通信量使い放題」みたいなプランに入らなきゃいけなくなる。
動画も音楽も家でネット回線を使ってやればいい。どうしても外でやりたいなら、外に行く前に事前に端末にデータをダウンロードしておけばいい。
やり方がわからない奴は調べろ。じゃないと無駄金払うぞ。
交際費編
居酒屋に行くなら奢られろ
これも外食と同じ理由。店での飲食は無駄なコストをたくさん払うことになるのでやめるべし。
どうしてもいかなくてはならない場合には、誘ってきたやつに奢ってもらうようにしよう。
奢ってくれないなら、それを理由に誘いを断ろう。
飲み会に行かないだけで気まずくなる人間関係ならば、今のうちに切っておいた方が後々節約になっていい。
酒が飲みたきゃ宅飲みしろ
宅飲みできないような友達と一緒に酒を飲むことはない。
宅飲みなら、1人1,500円くらい出せば居酒屋と同じ量の飲み物や食べ物を手に入れることができる。
オンライン飲み会をしろ
オンライン飲み会は宅飲みの亜種のようなものである。コストが安いので積極的に利用したい。
買い物編
買い物の極意は「すぐに手に入れようとするな」である。
実店舗で買うな
これも外食と同じ。
販売にかかるコストが大きいほど、その店で売っている物の価格に乗ってくる。
ほしいのは物自体なので、なるべくその物自体のコストだけを支払いたい。
新品を買うな
新品で買う必要があるものは少ない。しかも少し待てばあらゆるものが中古でも手に入るようになる。
買おうとしたものが本当に新品で買う必要があるのか、ということは熟考しておきたい。
まずはネットで中古を探せ
ほしいものができた時、いきなり実店舗やamazonなどの通販サイトを見に行くのではなく、まずはヤフオクやメルカリからそれが売ってないかを探すべし。
基本的にはほしかったものは中古でも売っている。
新品もネットで買え
どうしても中古品が見つけられない場合は、新品でもネットで買った方が実店舗より安い。同じものを買うなら安い方で買うのは常識である。
マインドセット編
広告は一切見るな
広告は一切見ないようにすること。理由は物欲を刺激されるから。
今まで欲しいとも思ってなかったものは、自分の生活に必要がないものなのである。
広告は、必要のないものを魅力的に見せてくる。これは危ない。
必要ないものであれば買わなくていい。それを買わせようとしてくる広告は、自分の「お金を使わない生き方」においては邪魔でしかない。なので、積極的に見ないようにする。
広告を非表示にするブラウザや拡張機能はたくさん存在するので、いろいろ使ってみるといい。
テレビは家に置くな
テレビも広告を見せる装置である。しかもテレビを置くとNHKの受信料を取られるらしい。
広告の罠に嵌められて、かつ、NHKから毎月固定で金を毟り取られるデメリットしかないくそ機械がテレビである。
さらに、テレビでやっているコンテンツが特別に面白いかと言われるとそうでもない。
youtube等で一般人が作るコンテンツでも十分に面白い。
さらにはhulu等の動画配信サイトでは、少なくともNHKよりは安い料金で様々なコンテンツを見ることができる。
もうPCかスマホ以外を持つ理由はない。
タダでもらえるとしてもテレビはいらない。こんな気持ちになれると「お金を使わない生き方」が板についてきている証拠。
お金を使うことは自慢にならないことを知れ
お金を使えばものが手に入るのは当たり前。それはすごいことでもなんでもない。
お金を使ったことがすごいんじゃなくて、稼いだことがすごいのである。
お金を稼ぐことがすごいのだから、自慢すべきはそこ。勘違いしてはいけない。
まぁどんなことでも他人に自慢していいことがあるのか、筆者にはよくわからないが。
むしろ、お金を持ってる自慢をすると、それを狙う誰かが現れるかもしれない。
そう考えると、お金を持ってることは秘密にしておいた方がいいと思うのである。