老後には金を奪われやすくなるという事実がある
筆者が唯一見ているニュースサイトである、『googleニュース』から、ほとんど毎日のように「特殊詐欺」関連のニュースが届く。
それもそのはず。全国で1ヶ月で1万件も特殊詐欺が起きていれば関連ニュースもその分多くなる。
そして、その被害者の8割は65歳以上の高齢者である。
これは30代と若い筆者にとっても他人事ではなく、恐ろしいことである。
とはいえ、恐ろしく思い、警戒してはいるものの、おそらく自分が高齢者になる頃にはきっと「まともな判断ができずに金を奪われるんだろうな」と漠然と考えている。
老いた頭脳では敵と味方を区別できなくなる
老いた頭脳では敵と味方の区別がつかなくなると考えている。
筆者の経験では、「親族=味方、それ以外=敵」という簡単な図式では敵味方を認識できないと考えている。
「善意の親族」もその人自身が騙されていては味方とは言えないし、「立場がよく分からない他人」の方が損得なしに、フラットな目線で助言してくれる場合もある。
結局のところ「誰が敵なのか、誰が味方なのか」を判断するのは、最終的には自分自身なのである。
しかし、頭脳が老いてくるとこの判断をまともにできなくなる。
老いたことがないので正味なところは分からないが、被害者層を見るにおそらくそうだろう。
金と、魅力と、まともな頭脳が欲しいところだが、なんとかなるんだろうか?
老後は「若いうちに設定したプラン」で自動的に必要な分の金が振り込まれるのが理想
自己防衛の必要性は重々認識している筆者だが、自己防衛を継続させるのはだいぶ難しいんだろうなと考えている。
ならば頭脳がまともなうちに、大まかな支出プランだけ決めて資産を運用し、老後はいかなるイレギュラーがあろうとも資産からの配当金だけで生活できるようにする、というのは一つの戦略かもしれないと思った。
運用している資産の元本自体は死ぬまで手をつけずに、あくまで配当金だけで慎ましく暮らす。
このスタイルだと、投資先にもよるが資産の成長には期待できるので、資産額は膨らむだろうが、それを使おうとすると騙されて奪われるので、実質使えない。
必死に作った資産はまさに「絵に描いた餅」になるだろう。
そんなんでいいのか?と思うが、奪われるよりは幾分マシかとも思う。
生きていくのって難しいなぁ。
参考