10月末のアマチュアキック試合に向けた練習メモ:心技体を鍛えるならプロを目指さないアマチュア試合に出る意味もある

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 格闘技から離れたくても離れられないのが試合に出るということな話。

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プロを目指さないアマチュア試合に出る意味は「楽しい」以外にはない

 格闘技のアマチュア試合に出る目的は、「ただのエンジョイ勢」と「将来はプロになりたい勢」かで異なる。

 前者は日々の練習の成果を確認したり、普段はできない全力攻撃を相手にぶっ放してみたりと、基本的には「楽しむため」に、お金を払ってアマチュア試合に出る。

 後者はアマチュアの試合で実績を残して、プロのリングに上がる足掛かりを作ったり、試合形式という闘い方に慣れるなど、将来的にプロ格闘家としてやっていくための予行演習のためにアマチュア試合に出る。

 筆者は「ただのエンジョイ勢」なので、勝敗は気にしつつも、準備期間を含めて単純に「楽しめればいい」と思っている。(最近は準備期間が辛すぎて楽しくもないが。。)

 こういったアマチュア試合に出るモチベーションについては、外部からは分かりにくい。アマチュア試合に出るとなれば、友人、家族、恋人などから「なんで出るの?」なんて問われるだろう。側から見れば「辛いことをあえてお金を払ってやっている」だけのように見えるからだ。

 側から見ている人間のその認識は正しい。実際に辛いことをあえてお金を払ってやっているのである。ただ、その「辛いこと」を「楽しい」と認識した人間が「ただのエンジョイ勢」としてアマチュア試合に出るのである。

 なので、アマチュア試合に出る、本人以外が納得できる理由なんてものは存在しないと筆者は考えている。

試合に出ることをきっかけに心技体を鍛えるなら出る意味はある

 しかし、1つだけ「ただのエンジョイ勢」がアマチュア試合に出る、他人も理解できる理由として「試合に向けて心技体を鍛えること」がある。

 まずは「心」について。試合に向けて継続してしんどい練習を続ける忍耐心、試合に勝つために積極的に学ぶ向上心、試合に出てくる強い相手にも怯まない勇敢な心など、アマチュア試合に本気で取り組むならば鍛えなければいけない心がある。

 実際これらは格闘技以外の世界でも使い所はたくさんある。試合に向けてこういう心を意識的に鍛えるならば、アマチュア試合に向けたしんどい練習も意味はあるだろう。

 次に「技」について。試合に勝つために新しい技を学んだり、試合までに身につけた技を組み合わせて作戦を立てることも必要になる。

 こういった、状況に応じて新しいことを学んだり、今できることを組み合わせて最良の策を立てる技術はまさに仕事で役に立てることができる。(というか筆者の場合は仕事はこの連続である。)

 最後に「体」について。アマチュア試合で戦うにはそれ相応の体が必要になる。指定されたラウンド中に全力で動き続ける体力や、相手の攻撃を受けても怯まない体幹、こちらの攻撃を相手に効かせるための各種筋肉など、日常生活では当然身に付かない強い体が必要になる。

 こういう体は、単純なトレーニングだけでは作れない。運動は当然のこと、食事や睡眠にも気をつけて、体を鍛えて、休ませて、育て上げるプロセスをきちんとこなさなければならないのである。どれかが抜けてもダメである。

 アマチュア試合に向けて戦う強い体を作るプロセスで、体は健康になるし、強くなるし、おまけにかっこよくなる。

 今や多くの人が金を払ってジムに通って体を作っているのである。なのでアマチュア試合に出ることがきっかけで、戦える強い体ができたなら、その価値は誰もが納得するだろう。

しんどいけど試合まであとちょっとなので引き続き頑張る

 しんどいよ〜。でも上記の「心技体」はきちんと鍛えられたと思うので、やってよかったとは思う。あとは勝てればなおさらよし。