10月末のアマチュアキック試合に向けた練習メモ:試合前日と当日の過ごし方

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 アマチュア試合に本気で取り組めば、「ただお金を払って痛い目にあいに行くだけの行為」とはいえない話。

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試合前日の過ごし方

 試合前日はジムでの一切練習しないで心と身体を休めることに集中する。

 まず、前日に頑張って練習したところで、試合に使える技は得られない。技はそんなに簡単に身につくものではないし、試合では頭を使う暇がないので身体に染み付いた技しか出せない。

 次に、試合に前日の練習の疲れを持ち越す可能性があること。前日の疲れは眠った程度では100%取り除くことはできないので、前日に頑張って練習すればするほど当日のパフォーマンスを悪くする可能性がある。

 以上のことから筆者はアマチュア試合の前日にはジムでの一切練習しない。

 代わりに、自宅でイメージトレーニングで当日の動きを確認したり、ストレッチで身体をほぐしておくようにする。あとはなるべく早く眠ること。

 前日に慌ててもやれることはないのである。

試合当日の過ごし方

 試合当日は会場に行くまでは普段通りに過ごす。

 筆者はアマチュア試合に出始めの頃は、朝目が覚めたら外に出てランニングをしたり、シャドーをしたりしていたが、これも疲れる原因になるし、試合会場に着く頃にはそうやって温めた身体は冷めて元に戻ってしまうので、今はもうやらないようにしている。

 会場に着いたら着替えと計量を済ませて、ストレッチと軽めのシャドーをするのみ。

 会場でミット打ちやマススパーはやらない。理由は疲れるから。

 あと、この時周りの選手をなるべく見ないようにする。理由は心がざわつくから。

 周りの選手のアップを見てると「なんか強そう。。」「勝てるかな。。」みたいな不安な気持ちになり、心が消耗してしまう。心の消耗は「気疲れ」として身体にも現れるので、会場ではなるべく心を乱しそうなものは「見ない、聞かない、気にしない」のスタンスでいるようにしている。

 会場に着いてからどうしても緊張してしまうようなら、「今日は強めのスパーをやるだけ」と自分に暗示をかけるようにする。

 アマチュア試合の緊張は出場回数が多くなれば自然としなくなるものだが、出始めの頃はかなり緊張する。ジムでは「試合」の形式で練習することはできないので、やった経験が少ないことをやるのだから緊張するのは当然である。

 しかし、アマチュア試合に出るならばジムで「強めのスパーリング」は何回かはやるはずである。これがアマチュア試合でやることと最も近いので、試合当日は「知らない人と強めのスパーリングをする」という心持ちでいれば、経験が浅い「試合」をこなすという意識を薄めることができると思う。

 一応アマチュア試合も「試合」なんで勝ち負けはつくが、プロを目指さない限りは勝ち負けなんて大した問題じゃない。大事なのは「準備を含めて試合に取り組んでどれだけ自分が上達したか」である。試合に勝とうが負けようが試合を通して強くなれればそれでいいのである。