格闘技ジムのクラス練習スケジュールは夜に集中している場合が多い
これは平日の会社や学校終わりにジムに来る人を想定しているためだ。
格闘技を本業にしている人以外は、平時は夜にしか来れないのは当然だろう。
夜に格闘技の練習をすると、睡眠の質を下げる要因が生まれる
しかし、夜に格闘技の練習をすると、そのやり方と内容によっては睡眠の質を下げる要因が生まれる。
練習中にたくさん水を飲むのでそれを排泄し終わるまで眠れない
練習中に飲んだ水分のうち、汗で排出されるのは一部で、ほとんどの水分は体に溜まっている。
体に溜まった水分は時間をかけて徐々に体外に排出されるため、体に溜まった水分を出さずに眠ってしまうと、夜中に目が覚めてトイレに行くことになり、睡眠の質が下がる。
しかし、体に溜まった水分を出すまで起きてようとすると、その分睡眠時間が短くなるため、翌日のパフォーマンスに悪影響を及ぼす要因となる。
一方で、水分を取らないで練習することも危険なので、水を飲まないわけにはいかない。
スパーリングをすると興奮するため寝付くのに時間がかかる
格闘技ジムのクラスでは、練習の最後に、その日に習った技を実践で試すためにスパーリングをすることが多い。
スパーリングは練習とはいえ、実戦形式で人と戦うので、やると精神が興奮状態になる。しかも、興奮状態は練習が終わってもしばらく続く。
当然、興奮した状態では眠りにつくことができないので、体は疲れているのに、精神は興奮しているため、「寝たいのに眠れない」という状態になる。
結果、睡眠不足になり、翌日のパフォーマンスに悪影響を及ぼす要因となる。
解決案
体を鍛えているのだから、できればそれを使って、毎日良いパフォーマンスを出したい。そのために、格闘技の練習に全力で取り組みつつ、ちゃんと睡眠もとれる方法を考えてみた。
練習中に摂る水分をコントロールする
練習中は喉が渇くので、水はあるだけ飲みたくなる。しかし、あるだけ飲んでいると体にたくさんの水分が溜まってしまう。
体に必要分の水分を入れるためには、欲望のままに水を飲んでいてはダメだ。こまめに少しずつ飲むようにしたい。
実際、プロの格闘技選手も各ラウンドで大量に汗をかいていても、ラウンド間に水をがぶ飲みすることはない。せいぜい2〜3口くらいに見える。多分それくらいで十分なんだと思う。
練習中もこれを見習って、少しずつ水を飲むようにする。
練習後にリラックスする時間を取る
練習後にリラックスする時間を取るようにする。
練習後はすごく疲れているだろうが、ここですぐにジムから帰らず、心と体のクールダウンをするようにしたい。
たとえば、ストレッチや呼吸法、セルフマッサージなど、身体をリラックスさせる方法を取り入れると良い。
睡眠環境を整える
夜に格闘技の練習をした後は、睡眠環境を整えることがいつも以上に重要になる。
まず、刺激を取り入れないように、PCやスマホを触らないようにする。
次に、部屋の照明をやや暗めにして、寝室の温度をやや暖かめに調整する。
できれば寝具を快適なものをしておくとさらに良い。これも「格闘技に必要なもの」としてグローブ等と一緒に買ってしまおう。
こうすれば、夜に格闘技の練習をしても快適な睡眠を得ることができるだろう。